成長を続けるプランゼーグループ

2億7700万ユーロの将来投資

プランゼーグループは2019年2月28日に終了した2018/19会計年度において、連結売上高15億2000万ユーロを達成しました。前年度(13億ユーロ)比17パーセントの増加であり、過去最高を記録したことになります。 プランゼーグループの執行役員Bernhard Schretter - 2019年7月4日の記者会見で

プランゼーグループの執行役員Bernhard SchretterとKarlheinz Wexは、オーストリアのロイテで開かれた年次決算発表記者会見で「非常に刺激的な市場環境の中で、当グループは柔軟性と強さを武器に差別化を図りました」と述べました。二人は、自己資本比率は58%と高いレベルにあるので、経営状態は優秀であり、無借金なうえに経済変動にも追加的開発ステップにも備えができている、と付け加えました。

すべての販売市場、販売地域、そしてグループの全部門および全系列会社が売上高アップに貢献しました。収益の地域別比較では、ヨーロッパ53%、米国25%、アジア22%です。2017年に買収したドリルメーカーKometの、売上高アップに対する貢献度は3分の1でした。総販売量は7%増えました。

Bernhard SchretterとKarlheinz Wexは、昨会計年度を「2つの顔を見せた」年と表現しました。 年度前半は「非常に高い需要」が際立ったのに対し、後半、特に12月と1月は業況が著しく冷え込みました。「当グループの継続的な目標は、需要の変動と中国からの競合圧力の高まりに、柔軟性と強さを活かして対応することです」と、Karlheinz Wexは付け加えました。この方針に従って、プランゼーグループは昨年度に事業能力増大のための継続投資を行い、リサイクル率向上と従業員養成のための重要な対策を講じました。

投資と新製品
プランゼーグループは
昨会計年度に、事業能力を強化するため2億1000万ユーロを投資しました。投資の大部分は、新規生産能力の創設と既存生産能力の拡大、および生産プラントと生産フローの自動化に向けられました。グループが重視したのは、主に中国、インド、オーストリア、ドイツ、日本およびスイスの製造拠点です。新製品の開発とプロセス改良のための投資総額は6700万ユーロでした。売上高に占める新製品(市場投入後5年未満の製品)のシェアは29%で、昨年と同じレベルです。Plansee High Performance Materials部門の組織は、部署間インターフェースを減らして成長しやすくするため大幅にスリム化されました。

リサイクル率の向上
プランゼーグループは、
不安定な原材料市場と欧米のタングステン鉱山に共通する困難な状況を考慮して、タングステンの原料供給を長期的に確保するための追加的な措置を講じました。プランゼーは2019年3月1日、Stadler Metalleの買収を発表しました。このドイツの会社は、超硬合金の販売と加工が専門です。Karlheinz Wexは次のように述べました。「超硬合金とは、タングステンとコバルトの合金です。これらの金属の需要は世界中で増加中です。Stadlerは使用済みの超硬工具を購入し、分析して仕分けます」 Stadlerの買収により、プランゼーグループ内におけるタングステンのリサイクル率は現在の60%よりさらに上昇すると見込まれます。超硬合金のスクラップをリサイクルして、利用可能なタングステンとコバルトの粉末に再生する能力も、フィンランド、米国、オーストリアの事業所で拡大中です。

熟練労働者の社内研修
Bernhard Schretterは、十分に研修を積んだ熟練労働者はプランゼーグループが競争優位性を保つ上でのカギ、と考えています。プランゼーグループは、熟練労働者を養成して適切に社内配置するいくつかの取り組みを始めました。Schretterによれば、若い人たちがロイテのプランゼーとセラティジットで見習いの職に就くチャンスはこれまでになく増えました。その理由は、両社が見習い労働者の年間雇用数を従来よりも50%増やすことになったからです。昨年度は40名の見習い労働者が新たに採用されましたが、今年度以降は60名に増えます。既存職に加え、現在2つの新しいIT職 ‒ Application Developer and Information Technologist ‒ が設けられようとしています。必要なスペースを確保するために、プランゼーグループは今年、ブライテンヴァング/ロイテに研修専用工場を新設する費用として600万ユーロを投資します。ビジネス情報技術を専攻する生産管理工学のHTL(Higher Technical Education Institute)クラスが2020年秋に開設されることが発表されましたが、これも熟練労働者養成計画の一環です。プランゼーはかなり以前からこのプロジェクトに取り組んでおり、研究所や工場を利用するロイテでの新しいHTL研修を積極的に支援する予定です。

事業ポートフォリオ
プランゼーグループの事業ポートフォリオは、昨年度も大きく拡張されました。グループ全社の2018/19会計年度における売上高は30億ユーロでした。ブライテンヴァング/ロイテの生産品売上高は6億7800万ユーロです。世界全体では、グループ全社の総従業員数は2019年2月28日の報告日現在で14,451人でした。オーストリアにおける昨年度の従業員数は2483人で、前年度より111人多く、これまでで最大です。アウサーフェルン/アルゴイ地域におけるプランゼーグループの従業員数は3800人ですが、これによりグループは同地域で最大の雇用企業の1つになっています。

展望
昨会計年度における需要の大幅な変動の後、今年度第1四半期の需要は変動がおさまり、いくらから低めですが安定して推移しています。この小休止的な雰囲気は特に自動車および機械の分野で目立ちます。多くの顧客企業が在庫削減をしています。「現時点では、事業環境は今後数か月このレベルにとどまる見込みです」と、Karlheinz Wexは言います。プランゼーグループは、ブレグジットや先の見えない貿易摩擦の影響を直接受けてはいません。「しかし長期的に見れば、これらの問題は経済全体を傷つけます」と、Karlheinz Wexは付け加えました。そして次のように確言しました。「今後も成功を維持するために、当社はハイテク用途向けタングステン材料とモリブデン材料にしっかりと焦点を合わせ続け、高度の訓練を受けた従業員のための条件を創ります。そして、事業能力、特にスキルとプロセスへの投資を継続し、お客様に好まれるサプライヤーであり続けることを目指します」

プランゼーグループについて
Plansee High Performance MaterialsとGlobal Tungsten & Powders(いずれも100パーセント所有)、ジョイントベンチャーのCeratizit(50パーセント)、およびCeratizitの子会社Molymet(21.1パーセント)を擁するプランゼーグループは、粉末冶金分野における世界最大規模の事業グループです。プランゼーグループは、モリブデン材料およびタングステン材料の専門企業であり、精鉱から顧客特注の工具および部品にいたる全付加価値チェーンをカバーしています。プランゼーグループのポートフォリオには、スマートフォンなどの日常的に使うハイテク機器の製造に使用される7万5000以上の各種製品や工具のほか、移動手段、エネルギー供給、工業生産に関する持続可能で効率的なソリューションが含まれています。

2018/19会計年度には、7979人の従業員で連結売上高15億2000万ユーロを達成しました。プランゼーグループのポートフォリオ全体(所有率20%以上の系列会社すべてを合わせたもの)では、1万4451人の従業員で30億ユーロの売上高を達成しました。会計年度の終了日は2月末日です。