2億ユーロ超を投資

2016年2月29日に終了した2015/16会計年度において、プランゼーグループは11億8000ユーロの売上高を達成しました。投資面では、既存施設の拡張と新規施設の取得に大型投資が行われました。

Dr. Michael Schwarzkopf, Vorstandsvorsitzender der Plansee Gruppe

「原材料価格が最大42%もの激しい下落をみせたにもかかわらず、売上は販売数量、売上高ともに全体として安定したレベルを維持できました」と、プランゼーグループの取締役会会長 Dr. Michael Schwarzkopfはロイテ(オーストリア本社)で行われた決算発表の記者会見で述べました。原材料価格下落のために生じた販売価格低下分は、有利な為替レートによってほぼ相殺されました。

世界的傾向とは逆に市場シェアが拡大

 

世界経済の成長率が大きく低落したにもかかわらず、プランゼーグループはさまざまな市場で事業活動を拡大し、市場シェアを広げることができました。「この成果はイノベーション、そして新製品開発によるものです」と、Schwarzkopf会長は説明します。グループ全体では、売上高の5パーセントに相当する6000万ユーロをイノベーションプロジェクトに投資しました。その成果の一例をあげれば、半導体生産で使われる露光装置のモリブデン部品の供給ができるようになりました。これらのデバイスは、次世代の高性能コンピュータチップの製造に使用されるものです。Ceratizitは、端面フライス加工用のまったく新しいタイプのカッターを開発しました。このカッターを使用する新タイプのフライス加工システムでは、高精度の90度アングルを従来よりも大幅に安いコストで形成できます。

ヨーロッパにおける強い需要

 

ヨーロッパの需要は比較的強く、機械業界や自動車業界などの輸出業界によってけん引されました。航空機業界は年間を通じて強さを維持しました。中国は近年並みの成長率を達成できませんでしたが、プランゼーグループはその中国や東南アジアで売上を伸ばしつづけることができました。これらの発展は主に、5年前に設立された合弁会社のCB Ceratizitや、上海の新工場の活動によって実現されたものです。Schwarzkopf会長はこう語ります。 「収益に貢献したのは、特に家電製品に対する現地需要の伸びでした」

ダイナミックなアジア市場

 

アジア地域は、プランゼーグループの市場のうち最もダイナミックな市場です。当グループは、大中華圏に生産工場8か所、従業員2000人を擁し、インドには工場3か所、従業員700人を擁します。また、最近は韓国の新工場の建設に着工しました。

北米の市場環境には難しい面が見えますが、その主な要因は石油、ガス、そして鉱業分野の弱さが続いていることにあります。モリブデンの世界需要に応えられる生産能力のおかげで、チリにおけるモリブデン鉱処理装置Molymetのきわめて積極的な開発が可能になりました。

世界レベルでは、プランゼーグループの売上高の半分以上が機械、自動車および家電製品業界向けのものです。グループの主要販売地域別では、ヨーロッパ53%、アメリカ23%、アジア24%となります。

世界市場におけるポジション強化が続く

 

前会計年度において、プランゼーグループは合計で約2億2000万ユーロの投資を行いました。投資対象には、インドにおける生産工場の建設、オーストリアとルクセンブルクの生産能力増強、および製品とプロセスに関するイノベーションが含まれます。さらに、企業3社の買収も行いました。

カーバイドの専門会社であるCeratizitは、ドイツの特殊工具メーカーKlenk社を買収しました。Klenk社はバルツハイムで従業員120人を雇用しています。Ceratizitはさらに、インドの工具メーカーCobra Carbide社の株式過半数を取得する契約を締結しました。Cobra Carbide社はバンガロールで従業員45人を雇用しています。タングステン粉末メーカーのGTPは、従業員40人を擁するフィンランドの会社Tikomet Oyを取得し、タングステンリサイクル能力を大幅に増大させました。

Schwarzkopf会長はこう述べます。 「これらの拡大と買収はすべて、ハイテク材料のモリブデンとタングステンが先導的な役割を果たすプランゼーグループの戦略を支えるもので、範囲は鉱石の処理から特注部品に及んでいます」

新たな取得も視野に

 

自己資本11億ユーロ、純負債ゼロのプランゼーグループは、さらなる拡大プロジェクトをいつでも実行する用意があります。「成長鈍化の時代に備えた、これ以上ないほどの準備ができているだけでなく、いつでも大型買収を実行する用意があります」と、Schwarzkopf会長は述べました。

産業ポートフォリオが10年で倍増

 

プランゼーグループは過去10年間で産業ポートフォリオを大幅に拡大しました。グループ全社合わせての売上高は、10年前は11億ユーロでしたが、前会計年度は22億ユーロです。

世界レベルにおけるグループ系列会社の総従業員数は約1万1900人で、前の年度よりも150人増えました。

展望

 

プランゼーグループの経済環境は、2015/16年度を超える改善は期待していません。したがって、当グループとしては、競争力の増強とビジネスプロセスの長期最適化にますます注力することになります。

あらゆるビジネスプロセスの継続的デジタル化(インダストリー4.0/モノのインターネット)に伴って出現するビジネスモデルは、その重要さを増していくでしょう。

プランゼーグループ

 

Plansee High Performance Materials、Global Tungsten & Powders(いずれも100%)、Ceratizit(50%)、およびCeratizitの子会社MOLYMET(20%)を擁するプランゼーグループは、世界最大の粉末冶金会社のひとつであり、鉱石処理から特注部品の生産にいたるモリブデンおよびタングステンの付加価値チェーン全体をカバーしています。2015/16会計年度には、6371人の従業員で連結売上高11億8000万ユーロを達成しました。なお、決算月は2月です。