深い造詣
プランゼーの専門的知識と技能はすべて高融点金属の製造・加工の一点に集中しています。皆様のお求めのものが何であれ、アジア、米国、欧州のプランゼーグループ各社は必要な技術的能力をすべて備えています。
パウダーから最終製品まで
プランゼーの製品は、自社の工場と設備で製造しています。原料の製造から複雑な最終製品の部品まで、製造工程はすべて自社で管理しています。そうすることによって初めて、高品質の製品をお届けするというプランゼーのお約束が果たせるのです。
プランゼーは粉末冶金法を用いて高融点金属や複合材料を製造しています。不測の要素をなくすため、そのプロセスは高純度の酸化モリブデンや 酸化タングステンを還元して、純粋なメタルパウダーを精製ところからスタートします。ですので、プランゼーの材料は、純度品質にかけてはどこにも負けないと言えるのです。コンピューター支援設計(CAD)から高度に自動化された製造工程、さらには高精度の試験設備まで、すべてはプランゼーが自社で蓄積してきた専門知識が土台になっています。高融点金属を扱うときは、幅広い経験が不可欠です。
何よりの証拠に、プランゼーは、自社の高温プロセスで使う炉を自社で開発しています。また、プレス加工、パンチング加工、曲げ加工、成形システムで使用するツールも、ほとんど自社で製造しています。
プランゼーの技術一覧
高融点金属とその合金製造
粉末冶金の技術の重要性は年々高まり、これからの時代に必要不可欠な技術と認識されています。なぜならこの方法では、純度の高いモリブデンやタングステンを製造できるうえ、経済効率を高め資源の消費量を減らすことができるからです。また、成分がきわめて均一に分布した合金や複合材料を製造することも比較的容易にできます。
粉末冶金法による高融点金属の製造は、現在では材料使用、エネルギー消費、排出量の面からグリーンテクノロジーとして認められています。: www.mpif.org
プランゼーは欧州粉末冶金協会(EPMA)の会員です: www.epma.com
高性能製品の設計・製造・工事
プランゼーの技術者と設計者は、つねにより効率的な製品ソリューションの開発を目指しています。そして、お客様と緊密に協力し、他社の製品の開発状況にも目を配っています。プランゼーの専門家は、お客様から材料や製法についてどのようなお問い合わせがあっても専門的な見地からアドバイスを差し上げ、製品仕様の開発のお手伝いもします。
最新のエンジニアリングツールで設計プロセスを加速
- コンピューター支援設計(CAD)
- 部品の特殊な試験・評価法
- 有限要素法(FEM)を用いた部品のモデリング
- 数値流体力学(CFD)を用いたアプリケーションの諸条件のシミュレーション
- 試作品の製作による初期サンプル分析と文書化
世界12か所の生産工場を結ぶプランゼーのグローバルネットワークでは、とくに知識の移転に力を入れています。だから、お客様はどこの地域にいてもプランゼーが過去90年以上にわたって積み上げてきたエンジニアリングの専門知識の蓄積全体を利用することができます。
熱機械的処理
半製品と言うと半端な印象を受けますが、高融点金属の場合は違います。
高温安定性、 硬度など、プランゼーの材料は特別な特性を持つために、成形工程には厳しい条件が求められます。焼結ブロックの成形には、鍛造、圧延、線引きプロセスなど、プランゼーの経験のすべてが投入されます。
適温が重要
プランゼーの部品は、プロセス中に超高温にさらされます。成形後も材料が機械的安定性と強度を発揮するようにするには、豊富な経験と細心の心配りが必要です。プランゼーは成形温度をきわめて厳密に調整し、時間をかけて中間熱処理などの各種の追加処理を行います。
- ロッド製品は、最先端のロータリースエージングマシンで、仕様の仕上がり径に合わせ、きわめて小さな公差で正確に鍛造します。鍛造表面と微細構造により、ロッドの断面全体にわたって最適な機械的特性が保証されます。
- 細いロッドやワイヤー用材料は連続圧延工程で生産します。この孔型圧延法では、製品に以降の機械加工プロセスに最適な特性を持たせることができます。
- 粗線、細線は、この圧延材料から線引きします。プランゼーは、温度をきわめて厳密に管理し、ダイヤモンドや硬質金属のツールを使い、最新の線引きシステムでワイヤーを成形し、なめらかで均質なワイヤーを製造します。
- さまざまな圧延機で厚さ15μm~50mmのシートを生産することができます。とりわけ、世界最大の高融点金属用熱間圧延機では5万kN(キロニュートン)の力をかけシートを作ることができます。
- チューブは、鍛造、線引きの技術を使って高密度で均質なものに仕上げます。
成形、機械加工
半製品から高精度部品まで 高融点金属では、使用する成形、機械加工方法が材料の特性に適合していれば、とてもきれいに加工することができます。プランゼーは、1921年以来、高融点金属の成形と機械加工を行い、現在では重さ2gのものから、最大では約5トンのものまで、あらゆる寸法の部品を生産しています。
現在、プランゼーグループの生産ネットワークでは、約3000台の機械が稼働し、以下のような工程を行っています。
- フライス加工
- プレス
- 放電加工
- 旋盤加工
- パンチング加工
- ラップ研磨
- ドリル
- 巻き線加工
- 研磨加工
- 研削加工
- エンボス加工
- ブラッシング加工
- レーザー加工
- ロウ付け
- 圧延
- 溶接
- ブラスト加工
- 深絞り加工
- ウォータージェット加工
- ネジ加工
- ... 他にも
表面技術・コーティング技術
完璧な仕上げで納品 プランゼーは、化学コーティング、ガルバニックコーティング、熱コーティング、PVDコーティングを自社工場で行っています。 専門の洗浄、 脱脂、エッチング、電解研磨のほか、ご注文に応じて皆様の製品のコーティングも行っています。金、銀、ニッケルから、ルテニウム、クロム、アルミまで、ほかにもいろいろとコーティングを行っています。
接合技術
ハイテクアプリケーション用の高温材料には特殊な接合技術が必要です。長年、開発を手がけて経験を積んできたおかげで、現在では、接合技術もプランゼーの重要なコアコンピタンスのひとつになっています。
はんだ付け技術
最先端のはんだ設備を用いて、きわめて多岐にわたる部品をその個々の機能需要に合わせ、はんだ付けすることができます。プランゼーは(高融点金属、鋼、銅合金、グラファイト、セラミックの中から)同種または異種の組み合わせを確実にボンディングすることができます。多様なはんだ合金を個々のアプリケーションのニーズに応じて使用します。
- はんだ付け < 450°C In、Sn系はんだ
- ロウ付け < 900°C Al、Ag、Cu系はんだ
- 高温はんだ付け> 900°C Au、Pd、Ni、Zr、Ti系はんだ
溶接技術
プランゼーは、溶接性の異なる材料を含む複雑な溶接作業を、社内で(レーザー溶接)、または 外部パートナーと協力して(電子ビーム溶接、摩擦溶接)こなすことができます。新しい材料の溶接性の検査や、高い負荷にさらされる部品の特殊な溶接プロセスの評価も、喜んでお引き受けいたします。