タングステン電極
アノードとカソードに電圧がかかると、発光アークが発生します。ランプ使用中、電極の先端は1800~3200°Cの温度に耐え、同時に、発生した熱を電極本体やサポートロッド(ステム)へ伝えます。
タングステンは厳しい物理的要求や機械的要求に応じることができる唯一の金属です。融点が全金属中で最も高く、蒸気圧、熱膨張率も低く、熱伝導性は良好で、電子仕事関数が低いのが特徴です。
当社の材料エンジニアは粉末冶金法の製造工程において、タングステンをカソード、アノード、サポートロッド(ステム)での使用に最適な状態に調整します。材料の高温形状安定性、電子仕事関数、成形性、機械加工性、熱伝導性は、添加物で調整します。
カソードとしては、アルミニウムカリウムケイ酸塩(AKS)、または酸化ランタンをドープしたタングステンをお届けいたします。さらに新しい合金も加わりました。WLZはランタンと酸化ジルコニウムをドープしたタングステン材です。WLZは放射性がなく、トリウムをドープした材料の代替品として開発されました。
アノードは極端な熱負荷に耐えなければなりません。この用途には、カリウムをドープした特殊なタングステン材をお届けしています。WVMとWVMW材料は非常に優れた熱安定性が特長で、耐アーク消耗性にも秀でています。
サポートロッド(ステム)は激しい機械的なストレスにさらされます。当社では酸化ランタンをドープしたタングステン材WL-Sをおすすめしています。WL-Sは高温処理後も並外れて高い破損耐性を示します。
プランゼーのタングステン電極の材料一覧です。もちろん、皆様の用途に最適な材料選びを、当社スタッフがお手伝いいたします。
- カソード:WT20、WVMWT、WLZ、多孔質タングステン、WL10、WVM
- アノード:WVM、WVMW、S-WVMW、WVM
- サポートロッド(ステム):WVM、WL-S

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