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05/07/2018

市場シェアが増加:プランゼーグループの売上高が11%増加

2018/2/28に終了した2017/18年度、プランゼーグループは13億ユーロの連結売上高を達成しました。これは、前年同期比で11%増(11億7000万ユーロ)となります。
Plansee Groupの執行役員Bernhard Schretter(左)とKarlheinz Wex

「プランゼーグループにとって重要なすべての主要セクターおよび地域で、売上高が伸びました」とオーストリア・ロイテの年次決算報告会でプランゼーグループ取締役会のベルンハルト・シュレッターとカールハインツ・ヴェックスの二人が述べました。欧州における自動車、機械製造、航空機製造の各セクターの輸出、米国の石油およびガス産業、そして医療技術と家電製品などが重要な原動力となりました。地域別に見ると、売上の52%が欧州、米国とアジアはそれぞれ24%となります。

プランゼーグループは、記録的な売上高を達成し、市場シェアも増やし、グローバル市場で地盤を固めつつあります。「競争が激しくなっているのは、主に中国企業に対してです。そのうえ、原料の価格が上昇し、販売価格への圧力も増大しています。それにもかかわらず、当社はグローバルな製造ネットワークを賢く活用して、当社顧客から好まれるパートナーとしての地位を維持、あるいは拡大しています。

今後もグローバルに拡大
昨会計年度、プランゼーグループは将来の成功を確保するために3億ユーロの投資を行いました。ドイツの工具メーカーKomet社の買収や材料プラットフォーム「Matmatch」の設立、そしてバルツハイムとレッヒブルック(ドイツ)、ユバスキュラ(フィンランド)、マイソール(インド)、ロイテ(オーストリア)の各拠点では製造設備が拡張され、ペンシルベニア州トウォンダ(米国)ではタングステンの生産に多額の投資を行いました。また、チリのMolymet社やCeratizitの支社を株式も取得しました。ドイツ・ケンプテンでは、Ceratizitが新しいロジスティックスセンター建設のために50,000㎡の不動産を購入。自己資本比率が57%と強力で、プランゼーグループはさらに有機的かつ戦略的に発展していく上で素晴らしい位置につけていると、カールハインツ・ヴェックス取締役が強調しました。 

30%の新製品シェア
前年と同様に、昨会計年度もまたプランゼーグループは、売上高の5%(6600万ユーロ)を新製品の開発、プロセスの改善に投資しました。新製品(5年以内に生産された製品)は売上の30%に上ります。「新製品とプロセスの開発で、プランゼーグループは、社の強みである柔軟性と豊富な経験を十分に活かすことができています」とベルンハルト・シュレッター取締役は語っています。半導体産業向けの複数年にわたる開発プロジェクトや発売までにわずか数か月しかかからない家電製品や工具産業向けの新製品もこれに含まれます。

Sデジタル化ツールの体系的な活用
昨年、プランゼーグループはデジタル化ツールを体系的に活用していく路線を定め、プロセスや手続きを改善し、よりシンプルでスピーディーにするために数多くのプロジェクトや活動を開始しました「これまで以上に顧客に焦点を合わせ、競争相手各社に対する優位を拡大するには、デジタル化がとてつもないチャンスになると当社では考えています」とカールハインツ・ヴェックス取締役はコメントしています。例えば、2017年9月には、材料プラットフォーム「Matmatch」がオンラインで始まりました。Matmatchは、世界中の専門技術者が自社のプロジェクトに最適の材料の位置を特定し、見積り、入手するのに役立ちます。ヴェックス取締役は、プランゼーがこの方面の活動や投資を追加で行っていくことになると示唆しました。

熟練労働者の不足
グループ内の多くの拠点で熟練労働者が不足しています。そこで、現在いる従業員の訓練とさらにオートメーション化に重点を置いた製造プロセスに投資を行うことが成功のための決定的なカギとなるとシュレッター取締役は考えています。そこでプランゼーでは、ブライテンヴァング/ロイテ拠点における研修枠を年間35人から42人に増やしました。

産業ポートフォリオ
プランゼーグループの産業ポートフォリオは昨年、プラス成長を示し、グループの2017/18会計年度の売上高は24億ユーロに上り、ブライテンヴァング/ロイテの生産品売上高は6億3000万ユーロです。

2018年2月28日付の報告によれば、全世界で、グループ企業の従業員数は12,617人で、オーストリアでは昨会計年度の従業員数が2,369人。前年に比べて94人の増加で過去最高の数字です。アウサーフェルン/アルゴイ地域のプランゼーグループの従業員数は3,500人で、この地域では最大の従業員数を誇る企業の一つになっています。

見通し
プランゼーグループは新しい会計年度も好調にスタートを切り、第1四半期の需要は前年の数字をわずかに上回りました。シュレッターとヴェックスの両取締役は、通常の経済・政治的状況なら(もちろんこれを予測するのは難しいですが)、今会計年度も安定した状態を続けていけるような事業環境であると予想しています。米国から課せられた貿易障壁や輸入制限は、プランゼーグループの事業にはまだ直接影響を及ぼしていませんが、中期的には間接的な影響が考えられます。取締役会もいくつかのセクターで過熱化の徴候があると見ています。西欧諸国のタングステン鉱からの鉱石精鉱の供給は、生産不足により、危機的な状況が続いています。カールハインツ・ヴェックス取締役は、モリブデンやタングステンの原料価格が最近上昇し、特に中国企業との競争が激しくなる中で、どのように自社の製品の価格を抑えていくかがこれからの課題になると述べています。

ブライテンヴァングのCeratizitの新製造工場やケンプテンの新しいロジスティックスセンターの建設、上海のプランゼー工場の拡張など合計1億9000万ユーロの投資が今会計年度に計画されています。

プランゼーグループについて
プランゼーおよびグローバル・タングステン&粉末(両方とも100%株式保有)、合弁会社Ceratizit(50%)、そしてMolymet(20.9%)により、プランゼーグループは世界をリードする産業グループの一つです。プランゼーグループはモリブデンとタングステン材料に特化し、鉱石精鉱からカスタマイズされた部品まで、全付加価値連鎖をカバーしています。プランゼーグループのポートフォリオは、50,000種類以上の製品と工具を含み、スマートフォンやLEDなど日常のハイテク機器の生産、あるいはモビリティやエネルギー供給、製造業に関連した持続可能で効率的なソリューションに使われています。2017/18会計年度は、プランゼーグループは従業員数が7,611人で、着実に売上高13億ユーロを達成しました。なお、決算月は2月です。