社長兼CEOのAnders Hallbro氏は次のように述べます。プランゼー USAには、第二次世界大戦にまでさかのぼる長い歴史があります。プランゼー USAのすばらしい歴史と成功は従業員によってもたらされたものです。何十年にもわたってなされた従業員の多大な献身、型にとらわれない考え方、高度な技能、そしてこの上なく大切に受け継いでいくべきカルチャーのおかげで、いくつもの技術改良が達成されました。プランゼー USAの従業員は高融点金属部品の設計と生産の専門家であり、これらの部品を注文されるお客様はエレクトロニクス、照明、ガラス、医療、熱プロセス、そして航空宇宙・防衛といったさまざまな市場におられます。当社の80周年記念は、単に過去を記念するだけでなく、当社の現在の成功、フランクリン事業所への新たな投資、そして今後数十年の継続的成功を保障する新しいビジョンにハイライトを当てる機会でもあります。
当社は1939年10月27日に、American Electro Metal Corp.という名前でメリーランド州に設立されました。設立者は粉末冶金のパイオニアでロイテ(オーストリア)のプランゼーの創立者でもあるDr. Paul Schwarzkopfです。第二次世界大戦の戦中および戦後の照明工業における需要の高まりと、米国工業全体を支える材料開発は、当社の高融点金属部門の事業拡大を後押ししました。その結果、当社は1955年に社名をSchwarzkopf Development Corpに変更し、1970年にはマサチューセッツ州ホリストンに倉庫事業と販売を行う会社を設立しました。会社は急速な成長を続け、1980年には高融点金属の加工部門に投資を行いました。ハイテク部門重視を強化するため、1991年に社名をSchwarzkopf Technologiesに変えました。
使用可能なスペースが限られていたこと、そして事業活動がさらに増大したこともあって、1996年にマサチューセッツ州フランクリンに面積6万2000平方フィートの生産施設を新設することを決定しました。Plansee High Performance Materials(プランゼーHPM)部門への完全統合にともない、またグローバル企業の一部であることを考慮して、Schwarzkopf Technologiesは2007年に社名をPlansee USA(プランゼー USA)に改めました。
プランゼー USAは、欧州市場と米国市場においてプランゼーHPMとの間で重要な連携を行っています。オーストリア、ドイツ、スイス、フランスのさまざまな工場で生産された延伸材がマサチューセッツ州フランクリンに送られ、革新的な製品に加工されて米国およびカナダのお客様に供給されます。
プランゼーHPMは、粉末冶金製品および部品の世界的大手サプライヤーであるプランゼーグループの一員です。1921年以来、当社は発展しつづけ、高融点金属やそれらの合金を材料とする革新的な製品、および複合金属材料の生産と販売を行ってきました。当社はすぐれた材料知識を、広範な用途知識および技術的専門知識に結び付けています。これと当社のボリュームリーダーとしての能力とが一体となって、お客様たちが思い切った決断を下せる環境が形成されているのです。
この2、3年の間に、プランゼーグループは米国市場における存在感を大きく高めました。姉妹部門のGTPとセラティジットを含め、プランゼーグループは米国で7つの生産拠点を運営し、1100人を超える従業員を雇用しています